
ローラは、1歳を過ぎた頃から、
お散歩中に歩く様子がおかしくなった・・・・。
その症状に気付いたのは、ちょうど、その歳の7月に入った頃、もしかすると、6月頃にも出ていたかも知れません・・・。
私は、暑さのせいだから歩きたくないのかな・・・と思っていました。
でも、もしかして!!と言う不安が私の中で過ぎっては、自分で打ち消し、また不安になり、と、心の中で常に不安が広がり始めていました。
ローラが我が家に来る前から、ラブラドールレトリーバーの本等を沢山読み漁って、躾けのことや、ラブに関しての事など、
そして、大型犬・・・特にレトリーバーに多いと言われている、
『股関節形成不全』に関しても、ある程度自分なりに知識を得ていました。
その病気の特徴的な症状が・・・頭に浮かびました。
その時の歩くローラの様子や、ローラが辛そうな表情、お散歩の途中で座り込んで、そして、伏せてしまった時に私は、
”まさか違うよね・・・!!”
”足、痛いの!?”と必死にローラに問いかけていました・・・。
そう言えば、普段もおしりを振って、歩く姿・・・・!
そうだ・・・やはり、『股関節形成不全』かも知れない!!
沢山呼んだレトリーバー関係の本にも書いてあった・・・
まさか、ローラが・・・。
ただひたすら、私の不安が的中していない事を祈るばかりでした・・・。
ローラ、ごめんね・・・。
気付いてあげるのが遅かったのかも知れない。
ずっと、私が気付く前から、痛かったんだね・・・。
本当にごめんね・・・。
出来る事なら、私がその痛みの全てを代わってあげたかった・・・。
その後、直ぐにかかりつけの獣医さんに診て頂き、診察後レントゲンを撮り、
おそらく、股関節形成不全でしょう・・・。
一度、大学病院で詳しい検査をしてもらった方が良いかもしれませんね・・・と言うお答えでした。
私は、早く検査を受け、どの程度のレベルかきちんと調べていただき、
一日も早くこの痛みを何とかしてあげなくては・・・と思いました。
大学病院なので、沢山の患者さんが各地から来ている為、なかなか予約も取れず、やっと取れた予約に日まで、”どうか、股関節形成不全ではありませんように・・・・”
毎日、毎日祈ってました。
いよいよ、大学病院に行く当日になりました。
行ったことも無い場所、行ったことも無い病院・・・。
私も不安と緊張で、なんだか少し怖かった・・・。
主人は仕事で行けないので、ローラと私、2人で初めてタクシーに乗って、大学病院まで行く事にしました。
事前にタクシー会社には犬を乗せたいという事と、病院までの往復と、
乗せるその犬が大型犬である事・・・
出来れば犬好きのドライバーさんにして頂けたら・・と言うお願いをしたところ、タクシー会社の方は”どうぞ、お気軽にワンちゃんもお乗せ下さい。当社はワンチャン好きのドライバーも多いので、当日もワンちゃん好きの者を手配してお迎えに行きますよぉ!”と言って下さりました。
こんな親切なタクシー会社もあるんだなぁ・・・と、とても嬉しくなりました。
家から大学病院までは1時間弱の所にあります。
ローラを連れてタクシーに乗る事も初めてならば、2人で知らない所へ行くのも初めてでしたので、とても不安でした。
タクシーの中で粗相しないか、ジッとしててくれるか、怯えて吠えないか・・・など等・・・。
当日、ドキドキして待っていたら、タクシーが自宅まで来て、ドライバーさんが挨拶をして下さりました。女性のドライバーさんは、とても犬好きの方でご自宅でも猫ちゃんがいると言う事でした。
乗車前に、ローラの毛が抜けたり汚さないようにと、ローラの大きなバスタオルを座席に敷かせて頂きましたら、”そんな気を遣わなくても大丈夫ですよぉ〜”と、声を掛けて下さいました。
なんとも嬉しいお言葉ですが、これは犬を乗せる最低限のマナーとして、私はバスタオルを敷かせて頂きました。
さぁ、ローラ、タクシーに乗って病院まで行くよ。
お願いだから、おりこうさんにしててね・・・。
ローラは嬉しそうに、お出かけかと思ってるのか、
颯爽と座席に乗りました。
ドライバーさんに”こんにちは、あたち、ローラだよ!”と言わんばかりに、尻尾を振って、ドライバーさんの座席に行こうとしました。
”これ、ローラ、ここにお座りしてて!”
”おりこうさんにしなきゃ”
その後、ローラはキョロキョロしてはいましたが、
私の膝の上に伏せて(私が押さえてたんですが)、
流れる景色を見ていたり、ドライバーさんと私の世間話を聞いていたり、ローラはどこか楽しい所に連れて行ってもらえるのだと、もしかしたら、そう思って、乗車してたのかも知れません・・・・。
私が思っていたより、ローラは初体験のタクシー乗車にも、ちゃんとおりこうさんで乗ってくれたのには、私もローラの新しい発見をしたようで、何となく嬉しかった・・・。
何事も体験が大切なんだと・・・・。
約1時間弱の初のタクシー体験も終わり、無事私とローラは大学病院に着きました。直ぐにお外でローラの排泄を済ませ、そして大学病院に入っていきました。
受付を済ませ、待合室で待っていると、周りには予約で来ているワンちゃん達がご家族と共に沢山待っていました。
なんか、町の中の動物病院とは違った雰囲気でした。
検査があるので、朝食を抜いて来ているローラは、なんだか落ち着きません。
”ねえちゃん、あたち、お腹空いたよぉ・・・!”
ローラ、検査終わったらおやつあげるから、今日はもうちょっと我慢してね・・・と傍で宥めていました。
やっと、緊張の雰囲気の中、ローラと待っていたら、
名前を呼ばれ診察室にローラと共に入って行きました。
紹介状を持って行ったので、ある程度は先生も分かっていたのですが、
詳細や今迄の経過的な説明をしました。
直ぐに検査になり、ローラは検査のためここでお預かりし、検査が終わりましたら、お呼びしますので待合室で待ってて下さい、と、言われ、
ローラのリードをそのまま手渡し、
私は”ローラ大丈夫だからね、待ってるからね”と声を掛け、私は待合室で待っていました。
一人で待っている時間は、とてもとても長く感じました。
一時間くらいかかったでしょうか・・・。
やっと再度名前を呼ばれ、診察室に行くとローラが尻尾を振って
”ねえちゃん、終わったよぉ〜終わったヨォ!”と報告してくれました。
先生から検査結果の報告がありました。
『股関節形成不全です。しかも、二次的関節の炎症もあります。』
その後、今後の治療や薬の投与の説明に加え、手術の説明が有りました。
手術のメリット、そして、デメリット・・・・。
先生は、薬での治療・・・つまりは内科的治療はあくまでも、一時的な治療ですから、痛みは止まっても股関節形成不全とはずっとこれからも付き合っていかねばなりませんよ・・・・と。
私は手術をして100パーセント治るのであれば、そうしたいが、リスクの説明やデメリットを考えると、私は手術を受ける考えにはどうしてもなれませんでした。
先生には、内科的治療をしていきたいと言う意思を伝えました。
成長段階におけるこの手術は、やはり、素人の私が考えてもリスクが大きすぎると思い、私は手術をさせずに内科的治療を選択しました。
その為には、その頃のローラの体重はやはり、股関節に負担を与えていたので、
先ず体重を落とし、ベスト体重を維持し、必要な薬とサプリメント、無理な運動の禁止(ドッグランも)・・・。そして、ローラの体重を維持するためにも、私はローラの食事も工夫をするようになりました。
地上での運動はやはり、股関節に負担がかかります。
この頃のローラは、お散歩も10分くらいを二回するのがやっとでした。
負担のかからない運動となると、やはり水泳らしいと言う事も、この頃お話の中にありました。
本日処方された薬・・・リマダイル(痛み止め)これからずっとお世話になる薬。
・・・イルザイム(一時的に使う)炎症を止める薬
その後は定期的に検査を受けに大学病院に通院し、お薬はローラのかかりつけの獣医さんの所から出して頂ける事になりました。
大学病院から帰ってきて、直ぐにかかりつけの先生の所へ、レントゲンのコピーを持って、報告に行きました。
かかりつけの先生も、私が内科的治療を選択したいと、
先方の先生に伝えたと言ったら、
”それで、様子を見ていったほうがいいかもしれないね”と言ってくれました。
内科的治療でも、ちゃんと痛みを薬でコントロールして、
普通に生活が出来るんであれば・・・勿論色々な制限はありますが、私は内科的治療を選択して良かったと、いつか、ローラと一緒に思える日が来ると信じています。
健康なワンちゃんには出来ても、ローラにはそれが出来ない事や、させてあげられない事・・・私はそれに代わる楽しみや、ローラが幸せだと思ってくれる時間を、沢山作って行こうと改めて思いました・・・。
そして私は、ローラと過ごす時間をより大切に、
出来る限りローラの笑顔を沢山見られるようにしていこうと思いました。
これから、一生付き合う『股関節形成不全』は、生活の中で上手に付き合えば、大丈夫だよ!と言えるように生活をして行こうと、その時私は決心しました。
疾患を抱えていても、楽しい事や出きる事を、新たに見出す事も、
共に生活する家族の大切な役目でもありますので、
私はローラの為にその役目を喜んで引き受けたい・・・。
そして、ローラと共に『股関節形成不全』と向き合い、乗り越えたい・・・
そう思っています。
この日から、我が家はローラの『股関節形成不全』の治療とその生活が
スタートしました・・・。
