
今日は午後から、
北海道盲導犬協会の、
老犬担当の辻さんと、協会専属の獣医さんを迎えての
”愛犬の介護”
”老犬”になった時の為の・・・・
という公開講座に友人と行って来ました。
テーマは、
『穏やかな心で見守りたい・・・愛犬の介護・家族として出来る事』
でした・・・。
いつも私の頭の片隅にあった、
”老い”、”老犬の介護”についての、講演があると、友人から聞き、
この良い機会に、きちんと、心構えを、
そして、
介護の現状を把握して、
いつか必ず来るその日に備えて、
私なりの勉強をしに行こうと思い、
今日、友人と行って来ました。

友人は
ゴールデンレトリーバーが家族にいます。
そして、私は・・・・
ラブラドールレトリーバーのローラが家族にいます。
友人のゴールデンは、11歳。
日々彼女も、愛犬の事を、
そして、愛犬のこれからの事等をいつも思っています。
私はローラが、未だ3歳だけど・・・・
頭の中には、
いつも、
”いつか必ず来る老いていく日々”を
真剣に考えています。
それは、生き物を家族に迎えた日から
その子の最期を看取る日まで、
責任を持って
老いをむかえた時のことを含めて、
しっかりと考え、
そこから初めて、共に過ごす生活が始まるのだと思い、
そしてローラを家族に迎えました。
どんなに今が充実した若い時を過ごしていても
ワンちゃんも人間も・・・・
いつか、必ず年老いて行きます・・・・。
それは、決して遠い話ではなく・・・・
ワンちゃんは、
あっという間に自分の年齢に追いつき、
いつの間にか、自分の年齢を追い越していくのです。
悲しくても、その時は必ずやってきます。
私は、ローラが歳を重ね、
いつか年老いて、
介護が必要な状態になった時、
どんな心構えをして、
どんな介護をしてあげる事が
一番良いのか・・・・
ローラが若いが故に
毎日お転婆を発揮していたり、
楽しく遊んでいたり、
または、私に笑いかけてくれている時にでも・・・
いつも私の頭の片隅にずっとある、”老い”問題・・・。
日常を漠然と過ごしてしまいがちな日々・・・。
でも、人間もワンちゃんも、
生まれた時からその寿命というゴールまで
カウントダウンが始まっているのですよね・・・・。
まるで、ずっと、ずっと、このまま年をとらずに
生きて行ける様な錯覚さえも
心のどこかに、疑う事もなくある・・・。
でも、生きて行くという事は・・・・、
皆平等に年を取っていくと言うことなんだと
改めて、
今日の講演を聴いていて分かりました。

盲導犬は一般的に12歳で引退して、
その後は引退犬の預かり先で老後を過ごすか、
または、北海道の場合、
老犬ホームで過ごすかに別れます。
その、老犬ホームで長年、引退した盲導犬をお世話をしている
辻さんのお話は、とても、勉強になりました・・・。
長い間、
沢山の引退した盲導犬を看て来た現場での実際の介護のお話や
介護の仕方、介護の有り方・・・
などなど・・・。
長年の経験からお話される一言一言に、
私も友人も、講演を聞きながら・・・涙していました・・・。
やはり、
現実を目の当たりにして来ている人の言葉には
どんなマニュアル化した本よりも
どんな机上の上だけの知識よりも、
納得できるお話でした・・・。
”我が子”が・・・・老いてきたときに・・・。
何が出来るか、何をすべきか、
”我が子”が何をして欲しいと望んでいるか・・・。
辻さんは経験を踏まえながら
丁寧にお話してくださいました。
辻さんは、
TVの取材や北海道盲導犬協会の特集の時等に
よくお見かけする方なので、
ご存知の方も多いでしょう・・・。
辻さんは、盲導犬協会の老犬ホームでの老犬のお世話に
忙しい毎日である上に、
ご自身の愛犬の介護との日々・・・・。
お家に帰れば、ご自身の愛犬の介護に明け暮れ、
そして、老犬ホームでも沢山のワンちゃんのお世話をする日々・・・。
そんな、今年になって、
ご自身の愛犬が15歳で亡くなったそうです・・・・。
今日の講演の内容の中には、
盲導犬の介護の経験の話だけではなく、
ご自身の愛犬の介護をされた経験もお話されました・・・。
老いるという事は・・・
様々な心と身体の症状が出てきます。
寂しがったり、鳴いたり、
徘徊したり、昼夜が逆転した生活パターンになったり、
排泄が上手く出来なくなったり、
時には身体の病気から、発作を起こして不安がったり、
ご飯が上手く食べれなくなったり、
四肢が弱ってきたり、
耳が遠くなったり・・・・。
今日の講演で
私は一番意外に感じた事は・・・
それは・・・
”寝たきりになるまでが一番大変”という事でした。
私は、ずっと、
寝たきりになってからの介護が一番大変なのでは・・・と
思っていましたが、
実際はそうではありませんでした・・・。
寝たきりになるまでには、
徘徊したり、
排泄の時に歩きたい子を補助したり、
自分はこうしたいのだけれど、
身体が上手く動かせなくて
鳴いたり、吠えたり・・・。

寝たきりになるまでには
様々な症状が現れ、
そして、それが・・・
一歩一歩・・・・
老いてきたと言うサインでもあるのです。
約二時間の講演の内容は、
どれ一つとして、
聞き逃す事の出来ない貴重なお話ばかりでした・・・。
人間の介護もそうだけど
決して一人では出来ないし、
また、一人で抱えずに、
家族の協力が必要である事・・・。
そして、愛犬の老化を受け入れしっかり向き合う・・・。
老化の症状も皆それぞれでしょうけど、
私も、その時が来たら、
その時にどんなに沢山の時間を費やして悩んでも、
一番良い方法を取り入れ、
後で後悔しない様な心構えでいたいと思いました・・・。
年老いていく中で
様々な壁にぶつかり、
自分の意に反して、愛犬の身体が思うように
ならなくなってしまう・・・・。
鳴く・・・
吠える・・・。
それは、ワンちゃんのせいではなくて
”老い”にともなって、
身体がそうさせてしまっているだけなんですね・・・。
一方・・・
頑張らない介護も必要なんだと言う事も
とても大切な事だと教えて下さいました。
最善を尽くしても
人間も生身の身体ゆえに、
全てを完璧には出来ない・・・。
そこに、必ず、協力者が居てくれると、
介護の壁や問題に行き当たった時にでも
イライラしたりせずに、
または、
介護に孤独になったりせずに済むと言うこと・・・・。
ご自身の愛犬の介護経験を話された時
私も友人も涙が止まらなくなってしまいました。
会場のあちらこちらからも
すすり泣く声が・・・・。
以下の分は
辻さんのご自身の愛犬の、
介護経験の中からの
文章を抜粋させて紹介させて頂きます・・・。
〜介護を終えて〜
『昼も夜も大変だった。
あなたの事が分からなくて大変だった。
でも、あなたの寝顔を見ているとほっとけないと思った。
あなたには私達家族しか居ないから。
外出も控えた。
腰や腕の治療もした。
でも、あなたに全ての時間を使いたいと思った。
あたなと過ごす最期の時間だから。
だけど、何をしても鳴き止まなくて、
どうしようもない時もあったね。
そういう時は、そのままにした。
ごめんね。
そのうち、諦めて眠ってしまったね。
そんな時も無いとダメみたい。
ー(中略)ー
最期の大事な時間をありがとう。
あなたのお世話が出来て本当に良かった。
後悔は何も無い。
やるだけのことはやったから。
ー(中略)ー
ただ一つ思うのは、
もっともっと、一緒にいたかった。
ずっとずっと抱っこをしていたかった。
あの日のあの時のままで。
それはきっと、母も同じ気持ちだろうと思った。』
そして辻さんは、こうも綴っています・・。
『介護はまさに体力勝負・・・。』
ご自身の腰や腕を痛め治療しながら
介護にあたる・・・。
『もう明日まで持たないと分かった時に
(ご自身の)愛犬を・・・
ずぅーっと、ずぅーっと抱っこして
最期はその抱かれた腕の中で、
甘えるように鳴いた・・・。
そして、抱っこされたまま
永遠の眠りについた・・・。
家族全員でお別れが出来た・・・。
幸せだった・・・。
ありがとう・・・・。』と。
辻さんはペットロスについても
頂いた講演の冊子に書かれていました。
今回の講演を聞いて本当に良かったと、
心の底から思いました。
介護の心構えだけではなく、
それ以上に大切事を教えて頂きました・・・。
ずっと共に歳を重ねて来てくれて
時には慰めてもらい、
励ましてもらい、
元気をもらったり・・・。
そんな愛犬に、
”ありがとう”と言う気持ちを込めて、
介護をし、
そして、私も・・・
いつかくる愛犬の最期を
しっかりした心構えと
感謝の気持ちを込めて・・・・
見守りたいと思いました・・・・。
